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十二番目の天使-----オグ・マンディーノ
十二番目の天使
オグ マンディーノ Og Mandino 坂本 貢一 / 求龍堂
感動度:★★★★☆
満足度:★★★☆☆
総合評価:★★★☆☆


正直、後半を読むまでは総合評価:★★?☆☆くらいかな…と思っていた。
世間でのこの本の評価は、すこぶる高い。最後はその評価の理由が理解できる。

”毎日、毎日、あらゆる面で、私はどんどん良くなっている!!”

”絶対、絶対、絶対、絶対、絶対、絶対、あきらめるな!!”


【加藤レンジャーから一言】
 すべての、『諦めたくない人』に読んで欲しい。

 例えその姿勢が、それだけ惨めでも、哀れでも、最後に報われなかったとしてもいい。
 それが、誰かの胸を打つならば。

 頑張れば、感動なのだ。


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40歳を前にして大手コンピュータ会社の社長にのぼりつめたジョン・ハーディングは、若き成功者として故郷に凱旋するが、その2週間後に妻子を交通事故で亡くしてしまう。絶望のどん底に突き落とされ、人生の目的を失ったジョンは、親友ビルのはからいでリトルリーグ・チームの監督として迎えられ、ティモシーという少年と出会う。試合でまったくヒットの打てないティモシーの成長を支えることで、やがて自身も立ち直っていくジョン。しかし、ティモシーには決して誰にも知られたくない秘密があった…。

著者は、『この世で一番の奇跡』(原題『The Greatest Miracle in the World』)や『あなたに成功をもたらす人生の選択』(原題『The Choice』)などの著作が、世界で3500万部以上も読まれている人気作家。本書は、社会的な成功を一度すべて捨て去り、改めて人生における真の成功とは何かを模索していく物語だ。読み進むごとに、ジョンの人生が知らず知らずのうちに自分の人生と重なり、家族や友人、故郷、仕事への思いが込みあげてくるのは、わかりやすいストーリーの中に、よりよい人生を生きるためのヒントを散りばめて読者の心を引きつけていく著者の力量のなせる技だ。

本書は、読む者によって「感動」の体験が異なる物語といえる。舞台であるボーランドの町が自分の生まれ故郷に、ティモシーの顔が幼いころに遊んだ友人の顔に、あるいは、自分の子どもの顔に見えてきたとき、読者は自分だけの、とても親密な「感動」を味わうことになるだろう。(中島正敏)

内容(「MARC」データベースより)
私の人生は素晴らしいものだった、ほんの二週間前まで。妻子を失い、絶望の果てに自殺を決心した私の命をそのとき、ある天使が救ってくれた…。全米が泣いたベストセラー小説。



【加藤レンジャーのレビュー】
 上にも書いたとおり、前半は「うーん」といった印象だった。自己啓発本というよりは、小説だな……という印象だった。(オグ・マンディーノは、小説の中から人を動かす何かを与える自己啓発作家であるからそれはそれで良いのだが)しかし後半からは違った。ティモシーが不治の病だという事を知った後から思い返した彼の行動(ひたむきに当たらないボールを追いかけたり、ゆらぐ視界の中で必死でそのボールを見ようとしていた事)などが、全て愛おしく感じられた。そしてそこには、自己啓発をするに相応しい要素が、多くあった。
 前向きで嫌みが無く、野球場を「あきらめるな!あきらめるな!」のコールの渦にしたティモシーに、私は心から敬愛の念を覚える。
 
 この手のストーリーのパターン……(題材となる人、いわゆる主人公が感銘を受ける人物が亡くなる)は、オグ・マンディーノの作品に多いものであり、例を挙げるならば先日レビューを載せた『ことばの魔術師からの贈り物』と同様のものであると思った。しかしながら、今回の話もそのパターンだと途中で気付きながらも何故か最後には必ず涙をのんでしまう。「ありきたりだな」と言うことを感じさせながらも、「それだけど何故か愛おしい」と思わせる、それはオグ・マンディーノの直向きで愛のこもった”伝えたい言葉・幸せな言葉”があちらこちらに散りばめられているからだろうと思う。
 小説を読んでいて、『マンディーノは、とても読者のことが好きなんだな』という事が、しんしんと伝わってくる。だからこそ、彼は”この世で一番読者を持つ、人生哲学書作家”なのだろう。
 マンディーノの愛に包まれて、加藤は今とても幸せな気分である。そして彼が私たち読者を愛している分だけ、私たちもマンディーノを愛している。

□読者の声□

「オグ・マンディーノの耳に、神がまたもや素晴らしい物語を囁きかけにきたようだ」

ラリー・ガトリン

「人生、愛、そして勇気をテーマにした、とても特別な作品。オグ・マンディーノの『十二番目の天使』は、涙無くしては読めない感動の物語だ」
マーリン・オルセン

「私がこれまでに読んだ、最も感動的な本の一つ。落ち込んでいる人たちの全てがこの本の『ネバーギブアップ精神』に触れたならば、
この世界は幸せな人間で満ちあふれる事になるだろう」

ノーマン・ウィンセント・ピール
by katoren | 2005-07-13 14:48 |  【読書で学ぶ】小説・哲学
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