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さよならにもルールがある-----秋元康・柴門ふみ
さよならにもルールがある
秋元 康 柴門 ふみ / 角川書店
為になる度(女性):★★★★☆
為になる度(男性):★★☆☆☆
満足度:★★★★☆
総合評価:★★★?☆ (説明 : ?は、★半分の事)

”別れは突然やってきます
望んでも居ないのに一方的に別れを告げられるほど、辛いものはありません
特に、愛する人に裏切られ、傷つけられ、見捨てられる恋の別れは、肉親との死別につぐ程の苦しみとなるでしょう”

”病に負けないで
つまり、この本はそういった処方箋なのです。

あなたの病気が、早く治りますように”



出版社/著者からの内容紹介
なぜ恋は終わるの、思い出はつらいの? それでもなぜ人は恋をするの?

恋の始まりがあれば、終わりもある。別れの心のメカニズムを男の立場から秋元康が、女の立場から柴門ふみが綴った恋愛指南決定版。

内容(「BOOK」データベースより)
なぜ恋は終わるの?なぜ想い出はつらいの?それでもどうして人は恋をするの?はじまりがあれば、終わりもある恋。男性の立場から秋元康が、女性の立場から柴門ふみが、正しい恋の終わり方について解き明かす。どうしても自分を責めてしまうとき、失恋の涙がとまらないとき、彼の愛に疑問を感じたとき、速やかに男と別れたいとき、手にとって欲しい失恋の処方箋。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
秋元 康
1956年東京生まれ。作詞家。中央大学文学部中退。高校時代から放送作家として頭角を現わし、作詞家のみならず、CM・TV企画制作、映画監督としてもその多才ぶりを発揮

柴門 ふみ
1957年徳島県生まれ。お茶の水女子大卒。79年「少年マガジン増刊号」で漫画家デビュー。漫画、エッセイ、小説と多岐にわたり活躍中

【加藤レンジャーからの一言】
 「おお、恋愛の教祖様達の本がある!」と思って速攻手にとり、先日勢いで読んでしまった一冊(笑)
 イタイ!イタイです教祖様方!過去の痛手を思い出してしまいます!!

 『ああ、やっぱり私って男性に弄ばれやすい気性の女なんだなぁ・・』ガクリ。
 読み終わった後、「ああ、ホント、いい恋愛しよう」と何だか悟った加藤なのでした。




【加藤レンジャーのレビュウ】経験を踏まえて。
 思えば、加藤はかなり”別れ”が下手な人間であり、友達同士でも「この子と絶対価値観が合わないなぁ」と思っても、サヨナラするときのトラブルを考えると怖くて、自分からは絶対に別れを切り出せないという性質を持っているわけだ。(最近になってやっと改善策を理解したのだがそれはまた別のお話)
 これは正しく彼氏との破局にも当てはまることであり、加藤は正直、今までのほぼ全ての恋愛、相手からサヨナラを言われているのだ!!何故かって?それは「自分から言い出すのが怖いから、だから言い出してもらっている」という何とも情けない理由。人によっては「振られるくらいなら振ってやる!」という人もいるだろうが、私はそれができず、何時も別れに戸惑っている。しかしこういう気性の女は男にもてあそばれやすいのだ。今までの経験を踏まえて言わせてもらうと、私は結構『男にとって都合のいい女』なのだ。それはそうだろう。女が別れを言わなかったら男は好きなときに好きなタイミングで別れられるし、自分が浮気をしていても彼女が別れを言わない場合は、これぞ正しく素晴らしい『都合のいい女』なのだ!!いえ私も実際そうだったのですけれど!!(だって、「浮気してる?」って聞いて「してないよ」って言ったらもう何も言えないじゃないですか;;)
 他の事例を挙げると、私は元彼と、私の誕生日の前日に別れている。前の日までラブラブだったのに、前日の夜に彼が豹変して怒り出したのだ。何かにつけて文句を言って怒る彼に、私はその場をおさめたいという思いで「うう、別れるの?」と言ったら「おー、別れよう」とスンナリ納得。「え!!はやっ!!」と度肝を抜く暇もなく、泣いてる私を置いて彼は去っていったのでした……… ……ここまで来たら何処までも彼にとって都合のいい女。何となく解りますよ;;誕生日の前日に別れたって事は、誕生日プレゼントを買いたくなかったって事。無駄な出費が出る前に切っておけという判断を下したのだろう。案の定、その後復縁の申し込みがあり、その時は既に新しい人が居たから加藤はやっと「NO!」と言えた訳なのだが。

 このように、別れが下手な人は多かれ少なかれ、痛い目に遭うときが多い。これが私の持論である。
 そんな人に、この本はオススメだ!いやはや、よく書かれている。私の様なタイプでない人……例えば別れを必要以上に拒む人や、ストーカーじみたことをする人、はたまた「なんで」「どうして」と迫る人にもお勧めだ。そんな時男性がどのように思っているかを秋本康氏が。女性の立場からは柴門ふみさんが、コメントとアドバイスをしてくれている。

 「君のこと嫌いになった訳じゃないんだけど…」と言われて「へっ?じゃぁ何で私たち別れなきゃいけないの!?」と思った事のあるあなた。
 「尽くしてくれる君が好きだ」と言われたから愛妻弁当を必死で作ったり、彼の事を気遣って風邪の看病をしたのに「もういい疲れた」と言われた事のあるあなた。
 何故か知らないけれど突然「もう会うのをやめよう」と言われた事のあるあなた。
………加藤レンジャー当てはまりすぎ………(まぁそれは置いておいて)
 その時の男性心理が解ります。「ああ。なるほどそうだったんだ…」と、加藤レンジャーは納得(笑)

 これを糧に、これからは本当に良い恋愛をしたい物です。

 最後に。
 私は別れる時、彼を執拗に止めないように、気を遣っている。時には、「ああ、あのとき、どうして『どうしても別れたくないよ。』とか『どうしてこんなに好きなのに』とか、可愛いこと言えなかったんだろう」と思うときもあるのだが、後々元彼さん達と話すと、私のそいういう”しつこく追いかけなかった”(私は追いかけられなかった)ところが良かったらしい。人によってはそうでない人もいるのだろうが、そういったサッパリとした別れをしている私たちだからこそ、その後続く友情があるのかもしれないと思う。(現に私は、今まで別れた殆どの彼氏と、今でも良い人間関係を築いている。一人だけそうでない人が居るのだが、その人とはお互い連絡を取り合わない方がいいだろうと二人で決めたからしょうがない)
 結果的には別れたにせよ、それらの恋愛を不幸だとか無駄だとは思わない。(いえ当時は思ってましたが)そこから何かが学べたのは確かなことであるし、それらの時間がなければ、彼らとの、今の素晴らしい人間関係が成り立たないからだ。

 この本曰く、このように執拗にせがまないで、落ち着いて受け入れる人の所に、男性は帰ってきやすいのだという。(えっ、ホントですか?!)「たくさんの女性と遊んでしまったけれど、やっぱり君が一番だ」と言われる女になりたいものだ。
 私は、疑わず、穏やかに、いつも笑って、仕事が終わったら美味しい料理を出してあげられる、素敵な女性になりたい。
 きっとそんな私の所に帰ってきてくれる男性もいるはずだと、ちょっとばかし希望を持ちながら(笑)私のような気性のみなさん、一緒に頑張りましょう(^^)笑
by katoren | 2005-07-17 20:13 |  【読書で学ぶ】小説・哲学
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