久々の、本のレビューです(^^)頑張って書くですよ(><)♪
***********あなたに伝えたい**************
「わが息子よ、君はどう生きるか」
フィリップ チェスターフィールド(著)
竹内 均(翻訳)
為になる度:★★★★★+★
評価:★★★★★+★
***********加藤、人生の一冊**************
↑・・加藤は教科書以外で、ここまで付箋を付けた本は、これが初めてだ。
「物腰は柔らかく、意志は強固に」
強い意志ほど、優しさで上手にくるめ
自分の性格を、言い訳に使ってはいけない。
努力をすればどうにでもなる問題を言い訳に使っては、いつまで経っても前に進めない
他人を馬鹿にしてはいけない。
この世には、馬鹿にしても良いほど思慮に欠けたつまらない人間など居ない
もし、そう思えないのならば、もしかしてあなたが、『そう』なのかもしれない。
ごまかさず、潔く生きるとよい
良識有る人間は、遊びが目的になってはいけないことを知っているし、
また、遊びを目的にしないものだ。
遊びは、安らぎであり、慰めであり、ご褒美だということを、知っている
物を実物大に捉えなさい。
まるで顕微鏡でも覗いているかのように、何でも大きく見えてしまってはいけない。
そうなれば、蚤が、象に見える。小さい物が大きく見えるだけなら、まだいい。
大きい物が拡大されすぎて見えなくなるのが一番恐ろしいことだ。
寛大さは、いきすぎれば甘やかしになる
知識の量が増えれば増えるほど、控えめにすることだ
急いでもいいが、慌ててはいけない
「ここから先は踏み込まない、踏み込ませない」という付き合い方も大切
過去の物差しで、今を測るな
「一般論」のみを持ち出す人間人は注意しなさい
相手が本当に望んでいる事は何かを考えなさい
他人の考えで、事の善し悪しを決めてはいけない。
自分の意見を持ちなさい。そしてそれを書けるように、語れるようになりなさい
自分の意見を持たない「いい人」は、大物にはなれない
人間的には優れているというわけでもなく、教養もないのに、活発で、積極的で、ねばり強いと言うだけでのし上がってきた人がいるだろう。
そう言う人たちは、男性からも女性からも、拒否されることがない。
どんな困難にあっても、挫けることがない。
二度や三度虐げられても、四度目には起きあがり、また突進する。
そして最終的には、十中八九初志を貫徹する。立派というほかない。
実社会では、才能があることが大前提かも知れないが、
それに加えて、自分の考えをしっかり持ち、それを人前で不必要にさらけ出さず、確固とした意志を持ち、不屈のねばり強さが有れば、怖い物などはありはしない。
大切なのは、可能と不可能を見分ける力だ
人生経験が豊かな人なら、こんな事は百も承知だが、
相手に合わせて、カメレオンのように自在に色を変え、話題を選ぶ。
これは、邪悪な態度でも、卑しい態度でもない。
いわば人付き合いに欠かせない潤滑油のようなものだ。
能力のある人間というものは、内面は慎重でもそれを表に出さず、外面的には、誰とでもすぐにうち解けられて、気さくに振る舞うものだ。
自分の守りは固めておくが、一見開けっぴろげに見せておくことで、
相手の守りは解いてしまうのだ。
観察するのだ。よく注意して観察するのだ
この私が今までの四十年以上の経験を経て、二十歳から人生をやり直せといわれたなら、
私は人生の大部分を、できるだけ多くの人に愛される努力をすることに費やしたいと思う
私の長年の経験から言うと、
友が多く、敵が少ない人が、この世で一番強い。
・・・そういう人は、恨みを買ったり、妬まれたりすることがめったにないので、誰よりも早く出世するし、万が一落ちぶれるにしても、人の同情を集めながら、
それはそれは優雅に落ちぶれる
【加藤レンジャーから一言】
---外柔内剛---
時に水のように形を変えるが、内側に秘めるものは、鋼のようであるべきだと
加藤はそう、母親に教えられて育ってきた。
「いくら頭が良くとも、優れた思考が出来ようとも、人には馬鹿だと思わせておきなさい。
でもただの馬鹿ではいけない。賢さと馬鹿を使い分けなさい。本当の賢人にはそれができる。
そして、馬鹿は馬鹿でも、人を明るくさせる馬鹿でありなさい。
どうせ馬鹿なら、迷惑な馬鹿より、楽しい馬鹿がいい。
そうする貴方を、尊敬してくれる人が、きっとどこかで現れる筈だ」
凛として狡猾な母は、加藤が馬鹿であることを望み、賢くあることを同時に望んだ。
昔はその意味が理解できなかったのだが、今ならば十分に理解できる。
母は私の幼少時代に、より良く生きるために必要な知恵を叩き込んだのだ。
その母の教育方針が、この本の中にある。
内容(「BOOK」データベースより)
著者チェスターフィールドは、イギリス最大の教養人であり、大使、閣僚としても活躍した。本書は、その彼が、自分の息子にあてて人生万般の心得を説いた教訓的書簡とし余りにも有名である。子供が「人生」について考え始めた時、父親は何を教えればよいのか。最愛のわが子に「人生どう生きるべきか」を切々と説く、人生論の最高名著。
目次
第1章 わが息子へ
第2章 「人間の器」を大きくする生き方
第3章 「最高の人生」を送る日々の心がけ
第4章 自分の「殻」が固まらないうちにやっておくべきこと
第5章 自分の「意見」を持て
第6章 一生の友情をどう育てるか
第7章 「人間関係」の秘訣
第8章 自分の「品格」を養う
第9章 わが息子に贈る「人生最大の教訓」
【加藤レンジャーのレビュー】
この本のレビューを、加藤は、何度も書き直して、できるだけ完璧に仕上げようとした。しかしながら現在の加藤の文章力では、この本の素晴らしさを、的確に表現することはできなかった。
加藤は、この本のレビューを全て消し去り、これらの言葉だけを置くことにした。
「加藤が求めていた答え・結論・そしてその後の生き方が、此処にはあった。
幼い頃、母が私に叩き込んだ、『教育』、その原点となる物だ。
幼い頃に『そんな狡猾な考え方、私は嫌だ!!もっとまっすぐに、正直に生きたいよ!!』と、正面切って否定した私が、
今ではこの本を手元に置いて付箋を付けている。
おかしな話だ。
狡賢くなり、狡猾になり、冷めてしまったのか
それとも、柔軟になり、寛容になり、認める事ができるようになったのか
きっと両方なのだろう
この本は、そんな私の道しるべになる。
きっとあなたの道しるべにも」
とにかく、読んで下さい。後悔は、きっとしない。
***
先日の事だ。
自らの生き方に憤りを感じ、私の所に相談しに来た友達に、後日、加藤はこの本をプレゼントした。
この本を読んだ友達から、先日、手紙が届いた。
「加藤の言ったとおり、ペンで大切なところを引いていたら、本が、真っ赤になってしまったよ!
どうしてこの本と、もっと前に出会えなかったのだろうか、と考えると、悔しくてならないけれど、
加藤がプレゼントしてくれなかったら、この本と出会えなかったのだと考えると、
悲しくてしょうがない。
加藤の道しるべを教えてくれてありがとう。
いつか私も、この本を誰かにプレゼントできる、誰かの道を開いてあげられる様な人間になれるよう、見守っていて下さい。」
母が姉に伝え、姉が私に伝え、私が友人に伝えた。
そしてこのブログを通じて、あなたにも伝えたい。あなたの人生の手助けに、少しでもなれればいいと、加藤は心から願っている。