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ノルウェイの森-----村上春樹
**再アップ(05/05/27)

 私は、このブログを立ち上げるにあたって、一番はじめに感想を書く作品を決めていました。
 何を隠そう、私は村上春樹の大ファンであり、彼を崇拝しています。
 ですから、彼の大傑作であり、ベストセラーの『ノルウェイの森』を、一番はじめのレビューにしよう。--------ずっとそう決めていました。

ノルウェイの森〈上〉
村上 春樹 / 講談社
スコア選択: ★★★★★



ノルウェイの森〈下〉
村上 春樹 / 講談社
スコア選択: ★★★★★




”生は、死の対極としてではなく、その一部として存在している。

死を傍らに、 それでも生きて行かねばならない。”


アマゾンレビューより
出版社/著者からの内容紹介
暗く重たい雨雲をくぐり抜け、飛行機がハンブルグ空港に着陸すると、天井のスピーカーから小さな音でビートルズの「ノルウェイの森」が流れ出した。僕は1969年、もうすぐ20歳になろうとする秋のできごとを思い出し、激しく混乱していた。――限りない喪失と再生を描き新境地を拓いた長編小説。

内容(「BOOK」データベースより)
暗く重たい雨雲をくぐり抜け、飛行機がハンブルク空港に着陸すると、天井のスピーカーから小さな音でビートルズの『ノルウェイの森』が流れ出した。僕は1969年、もうすぐ20歳になろうとする秋のできごとを思い出し、激しく混乱していた。―限りない喪失と再成を描き新境地を拓いた最編小説。




 私はこの作品を読んだ後、もう何もしたくはありませんでした。只、呆然と、寮のベッドの上に座って、ずいぶんと長い間天井を見上げていました。村上春樹の本を読むと、ほとんどと言っていいほど、私は呆然としてしまう。
 昔、といっても、中学校の頃ですが、私は村上春樹を一通り読んだことがありました。今から思うと、それは”読んでいた”のではなく、”見ていた”のでしょう。この作品も昔読んだはずなのですが、この作品に出てくる”喪失感”や”哀しさ”、そのようなものが、当時の私には分かりませんでした。
 年月を重ねて、今、この作品を読むと、上に書いたとおり、感無量、な気持ちになります。経験を経て、作者の言葉が身にしみて解り、主人公や物語に共感できるようになったのでしょう。
 この作品については、ここで、あえてネタバレをしません。
 是非、読んで下さい。言葉に出してみたい、けれども私の少なすぎる語彙ではこの気持ちをz上手に日本語で表すことができない、そういったものが、この作品にはたくさんつまっています。


【関連】
□すばらしいレビュー。必見です。
村上春樹のことども----聖月様
by katoren | 2005-05-27 17:01 | □お勧め(総合評価★五つ)
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